部位別の塗装方法 軒天塗装「ケイカル板・ボード等」
軒天塗装について
工程数もさほどありませんし形状の平らな場合が多いため、比較的、簡単に塗ることが可能な部位になります。
施工工程
表面の汚れをサンドペーパー等(写真は3Mスコッチ・ブライト工業用パット使用)で清掃と、表面の目荒らしを行います。
軒天はボードのジョイント部が目地になっている形状、目地をとっておらず突きつけで張り付けている形状、ジョイナーと呼ばれる金物が入っている形状など様々ありますので、それぞれの形状に合わせて施工工程が少々変わります。。
「目地あり」 | 「金物あり」 |
金物が入っている軒天の場合では、金物に錆や塗膜剥離が発生している場合がありますので、
そのような症状が発生している場合は、錆や脆弱な塗膜の除去を行う必要がありますので、ケレンを行い、
その後、金物に錆止めの塗布を行っておきます。
この処理がジョイントに金物を使用している軒天では必要となります。
また、軒天の状態によっては、釘の後が凹んでいるような場合がありますので、
このような場合はパテで凹みの処理を行っておきます。
以上、ここまでが下地処理の工程となります。
下地処理が済みましたら、次は下塗材の塗布を行います。
塗装の仕方としましては、壁際や破風板側の部分は刷毛で塗布を行い、平面部分はローラーで塗布を行うようにすると良いでしょう。
塗料は次の工程に移る際に、規定の乾燥時間(塗り重ね可能時間)乾燥させる必要がありまして、各塗料によってそれぞれの時間が定められています。
今回の組み合わせ例で説明しますと、組み合わせ例③の下塗材(ファイン浸透シーラー)では、23℃で3時間以上となりますので、
規定の時間が経過した後に、次の工程の上塗の塗布を行います。
上塗材(ケンエースGⅡ)は2回塗となっておりまして、1回目と2回目の間隔は23℃で2時間。
まず上塗1回目の塗布を行い、
塗り重ね時間の2時間以上が経過した後に、上塗2回目の塗布を行いましたら、
軒天の塗装は完了となります。