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打放しコンクリート 施工の流れ

福岡市早良区O様邸の施工例

P2270208外壁塗装仕様 / 水性1液形アクリルシリコン樹脂(キクスイSA-FG工法)
磁器タイル塗装仕様 / 弱溶剤1液形アクリルシリコン樹脂
工期 / H24.1.5 ~ H24.2.3
実働日数(人工) / 17日間(30人工)

メンテナンス前の打放しコンクリートの状態

撥水剤の効果が切れるとコンクリート表面は汚れが顕著に表れてきます。

この写真は築7年程度経過した様子です。
DSC_0251DSCF2006DSCF2005このように打放しコンクリートは通常の塗装を行っている場合に比べ著しく汚れていることが、多くの建物に共通してみられます。
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事前準備

工事の際に傷が付く恐れがある手摺などは保護材にて養生。
DSC_0290DSC_0295高圧洗浄を行う際には周囲に汚れた洗浄水が飛散しますので、近隣が近い場合などは洗浄水が周囲に飛散しないようにブルーシート等で架設周囲を養生しておきます。
DSC_0261今回の現場は近隣との距離が非常に狭く、
DSC_0264すぐ隣はマンションのエントランスとなっているため
DSC_0260特に洗浄の際には注意が必要となるケースです。

今回は打放しコンクリートだけではなく、磁器タイル面も薬品にて洗浄を行いますので、サッシ、植木等に薬品が付着しないように養生を行います。
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工程1 高圧洗浄

準備がすみましたら高圧洗浄スタート。

打放しコンクリート面は高圧洗浄のみで綺麗になりますが、(↓ 画像をクリックすると動画になります。)
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磁器タイル面は高圧洗浄のみでは綺麗にならないため、専用の薬品を使って洗います。
DSC_0248DSC_0262この薬品をローラーで磁器タイルに塗布した後に
DSC_0273しばらく放置すると汚れが分解されてきますので、
DSC_0278DSC_0276表面をブラッシングを行い
DSC_0279高圧洗浄を行います。
DSC_0284DSC_0285薬品の効果が磁器タイル面ではイマイチ効果がわかりづらいので、ちょっと他の箇所で説明してみますと…
DSC_0301薬品が流れた部分だけ汚れが無くなっています。
DSC_0300中々すごいですね。

その後、洗浄後養生の撤去を行い、以上で打放しコンクリート面・時期タイル面共に高圧洗浄は完了となります。
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工程2 下地調整(表面の不具合の補修)

打放しコンクリートは表面に無数のピンホールと呼ばれる小さな穴があります。
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DSC_0157これはコンクリート内部含まれている活性剤から発生する気泡やコンクリートを打設する際に巻き込まれた気泡跡になるのですが、これも打放しコンクリート特有の「味」のようなものなので、少々の程度でしたら気にすることはないですが、あまりに大きなピンホールや、
DSC_0011不自然に密集しているピンホールや新築時から残っているような表面の不具合、
DSC_0002経年劣化による荒れた表面なども、
DSC_0017DSC_0163補修しておくと最終的な仕上がりが良くなりますので、
2015-01-12_113002下地補修は特に入念に行います。(↓ 画像をクリックすると動画になります。)youtube-frame_02

DSC_0164DSC_0151DSC_0152DSC_0158DSC_0171DSC_0182使用する補修材によっては乾燥した後の色がそれぞれの材料によって違うため、
DSCF2002DSC_0004事前に既存のコンクリートの色に近いものを確認したもので補修を行うと、次の工程がスムーズに進みます。

今回は「日本化成 NSジャストフィラー」という補修材で補修を行っております。
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工程3 下地調整(段差の調整)

補修を行うと既存のコンクリートと補修箇所の取り合いの部分に段差が生じますので、
DSC_0192その段差を研磨して平らな状態に戻します。(↓ 画像をクリックすると動画になります。)
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DSC_0201この段差調整で下地調整は終了となります。
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工程4 清掃

段差の研磨作業によってコンクリート表面に補修材の粉塵が付着した状態になっていますので、ブロアーと呼ばれる強い風を吹き出す機械と掃除用刷毛を使用して、コンクリート面全体を掃きながら清掃を行います。(↓ 画像をクリックすると動画になります。)
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工程5 下塗

素地の吸い込みを止めるための下塗材の塗布を行います。

今回使用している下塗材は「菊水化学工業 アクアベール500」
DSC_0021撥水剤です。

この下塗材を全体に塗布します。(↓ 画像をクリックすると動画になります。)
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工程6 ベース塗り

ベースとなる色を全体に塗布する工程です。

今回はキクスイSAーFG工法での施工となりまして、コンクリートに色付けする際は、通常の塗料ではなく数色のセメントを用いて着色を行うという特徴があります。
DSC_0267セメントで着色するメリットはセメント自体が無機系(塗料は有機系)のため、一般的な塗料で着色を行うよりも紫外線等によって劣化(変色・褪色)がしにくいということのようです。(←メーカー談です)

このセメントに専用の混和液
DSC_0026「菊水化学工業 アクリル60」を
DSC_0027混ぜあわせたものを準備し、
DSC_0264ベースとなる色を全体に塗布します。(↓ 画像をクリックすると動画になります。)
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この工程で補修跡をある程度目立たなくすることができます。
2015-01-12_130207一通り塗布した後に下地のムラが消えていないような箇所は、再度塗布を行いながら、
2015-01-12_130542全体的な色合わせを行います。
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工程7 模様塗り

打放しコンクリート風の模様を付ける工程です。
DSCF21516ベース色で使用したセメントを複数混ぜ合わせ、イメージに近い模様色を作り、
DSC_0266ベース色を塗布した上に専用のローラーでコンクリート風の模様を付けていきます。(↓ 画像をクリックすると動画になります。)
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DSC_0269この模様付けは加工したスポンジ等で行うこともできますので、状況によってそれぞれの道具を使い分けながら、打放しコンクリート風の表面に仕上げます。
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工程8 上塗

キクスイSA工法には耐用年数が12年程度のアクリルシリコン樹脂クリヤー「アクアベール1500(艶消)・アクアベール1000(3分艶)」と、
DSC_0023耐用年数が15年程度の水性フッ素樹脂のクリヤー「アクアベール3500(艶消)・アクアベール3000(3分艶)」の4通りの上塗材がありますが、今回は「アクアベール1000(3分艶)」を使用して上塗を行っています。DSC_0024コンクリート全面にクリヤーの塗布を行い、(↓ 画像をクリックすると動画になります。)
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以上で全ての工程が完了です。

完了

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  • 施工前
    施工前
  • 施工後
    施工後

 

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