外壁塗装・屋根塗装 福岡市西区S様 工事日誌
本日までの概要
平成26年5月17日~平成26年5月22日の内、実働日数3日
作業人員(人工)累計 『6.75人工』(仮設3.75人工 塗装2.5人工 時間外0.5人工)
本日の作業人員及び作業内容
作業人員1名(18:30)
「外壁塗装」 下地処理(ひび割れ補修)
「屋根塗装」 作業なし
「付帯塗装」 下地処理(雨戸/ケレン・破風板/ケレン・シーリング)
「その他作業」 作業なし
塗装工事日誌(H26.5.22)
外壁にはモルタル特有の劣化の症状「ひび割れ」が生じています。
ひび割れの巾は0.3mm程度。
一部のひび割れはS様がシリコーンシーリングで簡易的に補修を行っている箇所など、
外壁面にみられますので、本日はこの処理から作業開始。
シリコーンシーリングで補修を行っている箇所は、
表面をスクレイパーで取り除き、ひび割れの位置を確認した後に、
これらの電動工具を使用して、
ひび割れに沿って、
外壁をカットしていきます。
近くで見てみるとこのような感じです。
外壁内部にまでひび割れが達しているのがわかります。
カットしてみると良くわかるのですが、ひび割れには、
- ・内部に達しているひび割れ
- ・そうでないひび割れ
の2種類があります。
この内、内部にまで達しているひび割れは漏水の原因になる恐れがありますので、塗装工事の際には適切な処理方法(Uカットシール材充填工法)で補修を行っておいたほうが安心です。
カットした溝内部の粉塵を清掃した後に、
シーリング材の充填を行います。
まずシーリング材がきちんと密着するためのプライマーの塗布を行い、
プライマー乾燥後、シーリング材を溝内に充填します。
その後、外壁の埋戻しとなるのですが、シーリング材の硬化を待たないといけないため、ひび割れ補修の工程は本日はここまでで終了。
続いて、水切板金の補修。
矢印の部分の下地が腐食しておりまして、
原因はこの継ぎ目の部分から入った水が、
ここから流れ出てくるために
下地の腐食を引き起こしたと予測。
定規を入れてみると、
スルスルっと
入っていきます。
板金の形状的にもこの部分が凹んでいますので、
ここに溜まった水が板金の下に流れて行っているのだろうと思います。(←恐らくです)
一応、この部分はシーリングで処理を行うことにしまして、
念のため、腐食箇所上部にある
バルコニー笠木の板金の継ぎ目も、シーリングを行うことに……
他には屋根の水切板金の釘頭も
釘抜け防止・水の侵入防止のために、シーリングをしておくことにしております。
板金のシーリングの処理は以上で終了。
続いて、破風板の下地処理(ケレン)。
前回塗装時の塗膜がかなりの範囲で剥離していますので、
サンドペーパーとスクレイパーで
下地処理(ケレン)を行います。
今回の下地処理(ケレン)は、
- ・剥がれている塗膜部分のみ除去
- ・密着している塗膜は残す
という3種ケレンという方法で行っております。
ただし、この方法で下地処理を行った上に塗装をする場合、下地と塗膜の密着は以前の塗膜に依存している状態となりますので、場合によっては早期に剥離が起きる恐れもあるため、せめて正面から見える範囲に関しましては、数年程度で同様の症状にならないよう、安全策をとって前回の塗膜を全て撤去する方法で下地処理(ケレン)を行うことにしております。この部分の下地処理は後日行うことにしまして、次は破風板の継ぎ目の処理。
この継ぎ目の部分はパテもしくはシーリングで処理を行っていることが多いのですが、どちらも表面的な処理のため、すぐに割れが生じてしまいます。
今回も継ぎ目の処理はシーリングで行うのですが、出来るなら割れにくいようにしておいたほうが好ましいため、ここで少々継ぎ目に細工を……
継ぎ目の断面はこのようになっていますので、
パテやシーリングで処理を行ったとしても、厚みがない表面的な隙間の処理となりますが、せっかく処理を行うのであれば多少でも厚みが確保できるように、継ぎ目部分をカッターで少々カット。
シーリング材が充填できる溝を作っておきます。
溝を作った断面はこのような感じです。
このようにすることにより溝の深さの分シーリングの厚みが確保できるため、より割れにくい継ぎ目処理が可能になります。
カッターでカットした継ぎ目の周囲にマスキングテープを貼り、シーリングの準備まで行った後は
まだ手付かずだった雨戸の下地処理(ケレン)の作業。
この2つの道具を使い分けて、
ケレンと
養生を行いまして、
作業は終了となります。