外壁塗装・屋根塗装 福岡市西区S様 工事日誌
本日までの概要
平成26年5月17日~平成26年5月27日の内、実働日数7日
作業人員(人工)累計 『11.5人工』(仮設3.75人工 塗装7人工 時間外0.75人工)
本日の作業人員及び作業内容
作業人員1名(18:30)
「外壁塗装」 養生
「屋根塗装」 作業なし
「付帯塗装」 破風板/下塗 軒天/下地処理
「その他作業」 作業なし
塗装工事日誌(H26.5.27)
塗装は屋根を優先して行う予定としておりますが、屋根業者による補修がまだ終わっておりませんので、その間、付帯部の塗装を勧めるようにしております。
窓は外壁塗装時に塞ぎますので、それ以外の箇所で塗料が落ちそうな箇所の養生を行った後に、
サンドシートで軒天の下地処理(ケレン)を行います。
ケレンの際には効いていない釘なども
打ち込みながら作業を行います。
軒天の下地処理後は、今後行う破風板の下地調整を行う前処理として、下地を固めるために下塗(シーラー)の塗布。
今回軒天に使用する塗料は下塗不要タイプとなりますので、直接上塗を行える塗料なのですが、下塗を行ったとしても1時間も掛かりませんので、ついでに軒天まで下塗を行うように内容を変更。
ところが、順調に塗り進めていたところ、しばらくすると軒天の塗膜に異常があることに気がつくことに……
リフティングと呼ばれる症状が発生。
今回の下塗材(シーラー)は弱溶剤タイプを使用していたのですが、どうやら塗料内の溶剤によって旧塗膜が侵されたことによりこのような症状が発生したと思われます。
ただし、下地の塗膜が健全な状態であればこのような症状になることは非常に稀なので、軒天の塗膜は健全な状態では無いということが新たに判明。
念のため、確認をしてみますと、
………
以前の塗膜は密着不良の塗膜のようです。
念のため、軒天の一部を剥がしてみると、以前の塗膜は全く密着していないようで簡単に剥がれてしまいます。
塗装を行う場合に一番困るのがこの密着不良。
この状態で下塗材(弱溶剤タイプ シーラー)を塗布すると、
剥がれている周囲からリフティングが生じ始めます。
水性タイプの下塗材(シーラー)であればこの症状は起きないものの、旧塗膜と今回塗装する塗膜がきちんと密着したところで、そもそも旧塗膜が下地に密着していない以上、何の意味もなさない下塗材となってしまいます。
考えられる原因としては、
- ・以前の施工業者がチョーキングが起きている状態の上に下塗をせずに直接塗装したような場合
ぐらいしか考えられませんので、恐らくそうだろうと思います。(※案の上、剥がれた塗膜の下地を触ってみると、チョーキングの症状がみられました。)
この状態からきちんとやり直すには、一度旧塗膜を剥ぎ取る必要がありますが、さすがにそのために掛かる費用を考えると、あまりにもお勧めできることではありませんので、ここは一度、S様と状況確認の上、今後の施工を検討することに……
・・・・・・・・・・・・・・しばらく、相談後・・・・・・・・・・・・・・
旧塗膜が軒天に密着していないことから、今後その部分から塗膜剥離が起きることは十分に考えられるが、今回の工事は旧塗膜の上から塗装を行うことに決定。
一度密着不良が起きる施工を行うと、その後に施工する業者はその塗膜を全て剥がす以外どうする事も出来ません。
手間が掛かる上に費用も掛かる方法か、原因がわかっておきながら手を付けることが出来ないという状況に陥ってしまいます。
何故、前回塗装を行った業者は後のことまで考えた施工をしてくれなかったのかが悔やまれますが、今更言ったところでどうしようもないので、残念ですがこの件については諦めるしかなさそうです。
今回の件で軒天の下塗は中止とし、下塗後に行う予定だった軒天の隙間の処理を行うことに。
軒天には至るところに比較的大きな隙間がありまして、
ここの隙間などは下地の木が見えるくらいまで開いています。
どうやら軒天を施工した職人はあまり気にしないような方だったようです。このような大きな隙間に関してはシーリング材の充填を行うことにしまして、
小さな隙間に関しては、
明日、ボンドコークと呼ばれる違うタイプのシーリング材で隙間の処理を行いたいと思います。
以上の作業まで行い18:32終了となります。