ひび割れ(クラック)補修 Uカット・シール工法
シール工法・Uカットシール材充填工法 比較
外壁のひび割れは補修が必要ですが、一般的によく行わせているシーリング材での補修方法(シール工法)と、理想的な補修方法(Uカットシール材充填工法)での「違い」の比較をみてみたいと思います。
A4サイズに切ったモルタルにひび割れを2箇所作成後、双方の補修(シール工法・Uカットシール材充填工法)を行い、その後塗装を行った板を作成。
ひび割れというものは塗装を行ってしまえば、どのような補修を行ったか、そして何処を行ったかわからなくなってしまします。(外壁の塗替え後はこのような感じ)しかし、施す内容が違えばその違いは当然あるわけで、そうだとするとその違いはいかほどに?ということで、今回は実際に作成したもので比べてみたいと思います。
塗装前の塗板です。
シール工法
ひび割れに沿ってシーリング材を充填のみ。
Uカットシール材充填工法
ひび割れに沿ってUカットを行い、溝内部にシーリング材を充填後、ポリマーセメントで埋め戻し。
このような感じでひび割れを補修しておきます。
後日塗装を行うと、先ほどのの写真の通り補修による違いはまずわかりませんが、
外壁の断面は全く違うことがわかります。
シール工法 断面
表面上ではきちんと補修されているようにも見えましたが、断面を見てみるとひび割れ内部にシーリング材が充填されているというよりも、表面のひび割れを埋めた程度ということがわかります。
Uカットシール材充填工法 断面
こちらはUカットを行いその内部にシーリング材を充填していますので、断面を見てもきちんと内部に充填されている様子がわかります。
どちらの工法がきちんと補修をされ、ひび割れ再発にも対応できるのか、これらを見ると明確です。
しかし、このような違いがあっても表面上では「全くわからない」、そしてその労力(←結構時間が掛かるのです)もあまり伝わらないとは、下地補修も中々侮れないものですね。