低汚染性 比較実験②

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実験概要

前回行った低汚染実験の塗料対象を増やしまして、今回(2014/3/16)新たに低汚染実験を行います。

今回の実験は

  • ・水性アクリルシリコン樹脂、または同等品限定 
  • ・塗料メーカー7社 塗料種類14種
  •   「関西ペイント」 アレスアクアセラシリコン アレスアクアシリコンAC2 コスモシリコン
  •   「日本ペイント」 スーパーオーデフレッシュSi オーデフレッシュSi100Ⅲ
  •   「水谷ペイント」 ナノコンポジット ナノシリコンW
  •   「菊水化学工業」 ビュートップシリコンDX 水系ファインコートシリコン
  •   「エスケー化研」 水性セラタイトSi 水性セラミシリコン
  •   「ロックペイント」 ビルロックⅡ
  •   「アステックペイントジャパン」 アーマフレックス
  •   「日進産業」 ガイナ

実験対象塗料以上で行います。

実験準備

塩ビパイプ(PVC-U)を吊り下げ、塩ビパイプ表面の目荒らし(足付)を行い、
塩ビパイプ 目荒しプライマーを塗布。

「メグロ化学工業」 塗料密着剤 
メグロ化学 塗料密着剤塩ビパイプ 下塗各塗料はそれぞれ新品のローラーと容器を使用して、
使用道具塗装を行い、
塗装風景塗料が乾燥した後に設置して実験準備は完了です。
塩ビパイプ設置

設置後の様子(2014/3/16)

 塩ビパイプ設置上段左から
「A」
対象A「B」
対象 B「C」
対象 C「D」
対象 D「E」
対象 E「F」
対象 F「G」
対象 G下段左から
「H」
対象 H「I」
対象 I「J」
対象 J「K」
対象 K「L」
対象 L「M」
対象 M「N」
対象 N今後経過をみていきたいと思います。

約1ヶ月後 2014/4/8

表面の状態に違いが表れつつあるようです。
P4083371「A」
P4083372「B」
P4083373「C」
P4083374「D」
P4083375「E」
P4083376「F」
P4083377「G」
P4083378「H」
P4083379「I」
P4083380「J」
P4083381「K」
P4083382「L」
P4083383「M」
P4083384「N」
P4083385

 約2ヶ月後 2014/6/16

2ヶ月程経過するとそれぞれの違いはハッキリと表れてきました。

「A」
P6164858「B」
P6164859「C」
P6164860「D」
P6164861「E」
P6164862「F」
P6164863「G」
P6164864「H」
P6164865「I」
P6164866「J」
P6164867「K」
P6164868「L」
P6164869「M」
P6164870「N」
P6164871現段階では「G」「K」「N」が低汚染性は優秀です。

約3ヶ月後 2014/7/8

P70850423ヶ月も経過するとそれぞれ塗料の低汚染性能がハッキリと確認できます。
P7085033上段の塩ビパイプの様子
abcdefg※2秒間隔で画像が切り替わります。
1404810783HEZEdF725y18pqX1404810618下段の塩ビパイプの様子
hijklmn※2秒間隔で画像が切り替わります。
14048132362z6EbNcgsEohNbN1404813231

結果

上段の塩ビパイプは多くの現場で使用される廉価品のアクリルシリコン樹脂塗料ですが、共に低汚染を謳っている「B」と「C」でもこれほどの性能差が生じてしまうことがわかります。
bc下段は低汚染性能に特化したハイグレードのアクリルシリコン樹脂でしたが、「H」に関しては全く低汚染性が見られませんでした。
hこの中でも特に低汚染性能が良かったのは「K」
kこの塗料だけは他の塗料に比べ、格段に汚れがついていないようです。

「H」よりも廉価品の「C」の方が低汚染性能は良いことに少々ビックリ。
また、「K」は名が通っている最大手メーカーではありませんでしたが、ここまで良い結果がでることがわかって、今回、新たな発見をしたように思います。
非常に興味深い結果となりました。