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1-3 直接施工の業者に依頼するメリット

直接施行の業者に依頼するメリット

 

  • ・中間業者が関わらないため余分なマージンが掛からない

  • ・内容の良い工事を行うことができる(手抜き工事になりにくい)

 

この2点が挙げられます。

 

中間業者が関わらないため余分なマージンが掛からない

通常(中間業者を介する)の場合では

  1. 施主→元請業者→一次下請業者(施工業者)
  2. 施主→元請業者(中間マージン発生)→一次下請業者(中間マージン発生)→二次下請業者(施工業者)

このような流れで工事を行うことが多く、施主と施工業者との間に業者が関わる度に中間マージンが掛かっています

仮に工事金額「150万円」中間マージンを「元請業者30% 一次下請業者15%」とした場合、実際に施工を行う業者にわたる金額は、

  1. 施主150万円 → 150万✕0.7(元請業者マージン30%)=施工業者105万円
  2. 施主150万円 → 150万✕0.7(元請マージン30%)✕0.85(一次下請マージン15%)=施工業者89万円

このようになります。

工事の質は施工業者にわたる費用で決まります。

工事内容に直接関わらない中間業者のマージンは、工事内容の「質」を考えた場合では無駄な費用となることが多く、そして直接施工業者に工事の依頼を行うことができれば、同程度の工事内容でも工事金額を大きく抑える事が可能になるということです。

 

内容の良い工事を行うことができる

中間業者が関わらないということは工事金額すべてが施工業者にわたるため、中間業者が関わる場合に比べ、同価格で格段に良い内容の工事を行うことができます。

工事費用150万の場合、

  1. (中間業者を介する場合) 150万円 → 150万✕0.7(元請業者マージン30%)=施工業者105万円
  2. (中間業者を介しない場合)150万円 → 施工業者150万円

共に施主が支払う費用は150万円に対し、

  • 1の場合は105万円の工事内容
  • 2の場合は150万円の工事内容

このような違いが生じます。

工事に掛けることができる費用が違いますので、たとえ施主にとっては同じ工事金額150万円であっても直接施工の業者に依頼することにより、格段に良い内容の工事を行うことができるのです

 

手抜き工事になる原因を未然に防ぐ

施主と施工業者の間に中間業者が関われば関わるほど、施工業者にわたる費用は少なくなってしまいます。施工業者も仕事として行っている以上赤字になるような工事は避けますので、「確実」に利益が残るような工事内容に調整・変更を余儀なくされます。特に塗装工事というものは塗装してしまえば、仕上がるまでの過程(下地処理・塗料の希釈量・塗装回数・乾燥時間の厳守等)を確認することはまず不可能です

このような性質が塗装工事にはありますので、安易に手抜きが行われやすい業種にもなります。

手抜きが起きる原因は工事費用によるところが特に大きく、直接施工の業者に依頼する事により無駄な中抜きを防ぎ、十分な工事費用が施工業者にわたることによって、手抜き工事が行われる可能性が少なくなります。

言い換えれば、十分な費用が施工業者にわたらない場合に手抜き工事に陥りやすいということです。

 

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