遮熱・断熱塗料の質問
遮熱塗料の性能比較について 2014/2/6
Q |
近々、注文住宅での新築を考えており、 |
---|
遮熱塗料の実験(2011/10/10)において、もっともよい結果を得られたC社・D社及び一番悪い結果であったG社の社名を教えていただけないでしょうか。
C社:○○○○○○ D社:✕✕✕✕✕✕ G社:△△△△△△
となっております。(メールでのみメーカー名はお伝えします。)
また本実験の対象にガイナ塗料がないと思います。C社やD社の結果と比較し、ガイナ塗料の性能はどうなのでしょうか?
遮熱性能比較実験(2011/10/10)の対象にガイナが入っていないという件ですが、この実験は遮熱性能を発揮するのにおいて最も難しいとされる「黒」という条件下で行った実験となります。ガイナのように「白」に代表される淡彩色または中彩色は遮熱型の塗料でなくとも色によって反射される部分が大きいため、遮熱塗料を設計するにあたってさほど困難な色彩とはされていませんが、「黒」という非常に難しい条件下で最も遮熱性能が発揮される塗料というものは、特に製造メーカーの技術や遮熱性能の左右を決める顔料の選定(特に重要)などによってその性能が決まってきます。要は「黒においての遮熱性能はその他の色に変わったとして同様に良い結果が得られるとだろう。」いう考えの元で、今回「黒」限定で実験を行ったということになります。
次に何故ガイナが対象に入っていないかという点です。遮熱塗料・断熱塗料としてのガイナの認知度は非常に高いため、本来は実験の対象に入れたかったのですが、先に話した遮熱性能を発揮するにおいて最も過酷な条件下の「黒」というラインナップが残念ながらガイナには無かった、というのが理由になります。何故ガイナに「黒」が無いのかということは詳しくわかりませんが(技術的?性能的?費用的?)、私的な考えでは黒がないという事こそがその性能というものを表しているように思います。(←念を押しますが私的です。)これを詳しく説明すると少々長くなりますので今回は割愛しますが、一言で言うならば「黒」で遮熱性能をだすことがが最も難しいとされていることなのです。
ご質問にありました、「C社・D社との比較してみて?」という回答は、同条件で比較を行わないことにはわかりませんので、正直何とも言えないというところです。
断熱性能 比較実験 エスケー化研/サーモシャット 日進工業/ガイナ
ガイナに関しましては他の実験(断熱性能)で比較を行っておりますのでそちらが参考になるのではないかと思います。ガイナを始めとする断熱型の塗料は、実は遮熱型の塗料と断熱型の塗料を組み合わせてその性能が発揮されています。遮熱性能によって表面温度を下げ、そして、断熱性能によって熱が伝わる時間を遅くするというものが主流ですので、これらの性能をみることにより、その塗料の性能が比較できるのではないかと思います。
実験対象は、
- ・エスケー化研 サーモシャット工法(アクリルシリコン樹脂仕様)
- ・日進工業 ガイナ
- ・この他、遮熱型ではない一般的な塗料2種(模様あり・無し)
実験の様子
- ・遮熱性能 比較実験(光照射による温度上昇の様子)
- ・断熱性能 比較実験(氷による裏面温度低下の様子)
この実験結果からご質問にありました答えがある程度見いだせるのではないかと思います。
その他に遮熱・断熱に対する考え方を書いているページがありますので、そちらもあわせてご覧になるとよいのではないかと思います。