木目を生かした塗装方法

平成25年10月5日(土)イオン糸島店様で行いました、DIY塗装教室の内容となります。

今回はどこにでも売っているこのような木製の台を、木目を生かす方法で塗装を行ってみたいと思います。
木製台通常はいきなりこのままの状態から塗装を行いがちですが、下地処理を行っておくと仕上がりの程度が良くなりますので、その工程からスタート。

木製の製品はよく表面にざらつきや細かな傷などが残っていることが多いですので、そのようなものを表面から除くために、始めにサンドペーパーで下地処理を行います。
サンドペーパーこのサンドペーパーはさまざまな番手(目の粗さ)がありまして、数字が大きくなるほど目が粗くなり、小さくなるほど目が細かくなっています。
今回のような木目を残す仕上げを行う場合では、目が粗いものを使用してしまいますと、次の着色の工程で傷が目立ってしまい見た目が悪くなってしまうため、ある程度細かな目の物を使用すると良いです。
今回は320番のサンドペーパーを使用して行っております。

まずは全体的に表面の研磨を行います。
研磨この時に注意しないといけない事があるのですが、必ずサンドペーパーは木目に沿ってあてなければいけません。
研磨木目とは違う方向にあててしまいますと、研磨の際に付く傷が次の工程の着色で目立つ場合がありますので、あてる方向には注意が必要です。

研磨を行っても見た目はさほど変わらないのですが、
研磨手触りは全く変わりますので、その都度触って確認しながら行っていきます。
研磨全体の下地処理が終わりましたら、木に色を付ける工程(着色)を行います。

今回はDIY塗装教室という事もありましたので、ホームセンターで購入できる塗料を使用して行ってみたいと思います。
水性ステインホームセンターには似たような塗料で着色ニスというものがありますが、この着色ニスは色が付いているニスになりまして、綺麗に塗るには少々難しい塗料となりますので、ステインという表記のものを使用すると良いです。

塗り方としては塗りにくい箇所から塗装を行っていきます。
ますは裏側のややこしい箇所から塗りはじめまして、
着色その後、外側を塗っていきます。
着色このステインという塗料は、木に吸い込ませて色を付ける塗料になりまして、塗布後にウエス(ボロ切れ)などで塗料を拭き取りながら塗っていくと、綺麗に色を付けることが出来ますので、塗布→拭き取り 塗布→拭き取り と、繰り返しながら塗装を行うと良いです。
塗料によっては拭き取り不要と記載しているものもありますが、そのような塗料は塗り方に少々気をつける必要がありますので、拭き取り不要の塗料を使用する場合でも、拭き取りは行っておいたほうが、簡単、且つ綺麗に色を付ける事が出来ると思います。
着色「着色後」
着色この写真は着色を1回行ったものになりますが、色合いが薄い場合は同様の工程を数回行い、好みの色になるまで行うと良いです。
また、拭き取る際の力の入れ方、塗料を塗布してから拭き取り開始までの時間の調整でも色の残り方が変わってきますので、色々と試しながら行ってみると良いでしょう。

↓ の写真は2回着色+少々乾燥させて+軽く拭き取りの状態となります。
着色その後、表面にクリアー(ニス)を塗っていくのですが、ここでの注意点は、

  1. 着色材が乾燥してから行う
  2. 各工程の間に表面の研磨を軽く行う
  3. 塗料は乾燥してから次の工程を行う

この3点となります。

塗り方としては着色の時と同様に、塗りにくい箇所から塗布をはじめまして、
クリアーその後、外側を塗布していきます。
クリアークリアーは2~3回塗布すると艶がでて綺麗になるのですが、塗り重ねる前には必ず表面の研磨を軽く行っておくと、仕上がった時の手触りと見た目が良くなります。
クリアー数回クリアーを塗布しましたら、
クリアー完成となります。
木目を残す塗装クリアー500円程度の台も塗装を行うと、ちょっとした家具に見えるかも!?

半日程度の時間でゆっくり塗装することができますので、休日の午後にでものんびりやるのも良いかもしれませんね。^^