糟屋郡宇美町 M様邸 外装板(ボード)・カラーベスト(コロニアル) 塗装工事
平成25年2月22日(金)作業人員3名 『累計 16人工』
「外壁」 ブリード処理・下塗 他
1日遅れまして、2月23日に更新しております。
屋根の作業から開始となります。
屋根は高圧洗浄で汚れやコケなどを除去しておりますが、洗い残しの僅かなコケなどが残っておりますので、
このような箇所の清掃を行います。
続いて、屋根の下地補修の作業。
棟の板金を固定している釘が浮いてきておりましたので、
再度、打ち直し。
釘が完全に抜け落ちているような箇所は、
ステンレス製のビスで固定し直しておきます。
その他に瓦の割れや、
瓦の欠け、
瓦上部から下地のルーフィングを突き破っているような釘などの補修。
割れに関しましては後日補修を行いますので、本日は瓦の欠けの補修と釘の処理を行っております。
2液型の超速乾接着材を使用しまして欠けている瓦を固定後、
繋ぎ目の接着。
合計で4箇所瓦の欠けが見受けられましたので、同様の方法で修繕を行なっております。
釘の処理に関しましては、引き抜く際に瓦を割ってしまいそうでしたので、抜くことを止め奥まで打ち込んだ後に、
先ほどと同様の接着材で、釘の上部から水が入らないように塞いで固定し直します。
以前補修を行なっていた箇所は、
表面にはみ出しているシーリング材を撤去。
このように屋根の下地補修を行った後に、屋根全体の清掃を行いまして、
瓦割れの部分を除きまして、ひとまず屋根の下地補修は終了。
私と上野氏が屋根の作業を行なっている間、鈴木氏は先日塗り終わっていなかった、破風板の下塗を行います。
このような作業以外にも、本日は今回M様邸で最も重要なブリードの処理も行なっております。
建物全体に渡ってブリードが生じておりますので、
今回は塗り替え後にこの症状が発生しないようにするための処理を行います。
ブリードというのはシーリング材を使用した際に生じる症状になりまして、シーリング材中の成分の「可塑剤」というものが、時間を経過するにつれシーリング材表面に出てくることにより、その可塑剤と塗料(塗膜)が反応し変質(変色)してしまう症状になります。
以前はノンブリードタイプのシーリング材というものが少なく、通常のシーリング材を使用して補修を行った後に、上から塗装を行うケースも多々ありました。
※ 塗装を行ったすぐは綺麗な状態を保っているが、時間が経過するに連れ、先ほどのブリードという症状が進行し、美観的に非常に問題が出てくるケースの参考例
この黒っぽく見える箇所は、全てブリードによる症状になります。
今回はこのようなブリードによる症状が発生しないように、専用のプライマーで抑制するための処置を行なっておきます。
「ブリード抑制プライマー」
エスケー化研 SKバリヤプライマー
この4缶に加え、在庫分で2缶(1缶はロックペイント製)準備。
ひとまずこの6缶を使用しまして、現在ブリードが発生している箇所にプライマーの塗布を行います。
「ブリード抑制プライマー 塗布後」
現状でシリコーンシーリングを使用している箇所は、このままの状態では塗装を行うことができませんので、
専用のプライマーを塗布しまして、最低限塗装を行うことができるようにするための処置を行います。
ここまでの作業が終わりましたら、次は外壁下塗の工程となります。
先ほど塗布しておりますブリード抑制プライマーのみでも、ある程度ブリードを抑制する効果は期待できるのですが、今回は念には念を入れまして、次の工程の下塗においてもブリード抑制を目的とした下塗材を使用しまして、プライマーと下塗との二重でブリード抑制が行える仕様での施工を行います。
「外壁 下塗材」
関西ペイント アレス水性エポレジン
先ほどのブリード抑制プライマーの工程間(次工程に要する移る際に要する時間)は2~12h「5℃」となっておりましたので、午前中に塗り終わった箇所より、この下塗材の塗布を行います。
また、希釈量は刷毛・ローラー塗りの際には、0~10%になりますので、15kgに対して5%の0.75kgでの希釈量で、今回の下塗は行なっております。
このように外壁の下塗をPM18:00まで行い、本日の作業は終了となっております。